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【護身のススメ】

普通の人にも役立つ達人の教え

武道、武術、格闘技、護身術をやってみたいけど、とても無理と思っているあなた!そんなあなたに読んでもらいたいメルマガです。またSDトルネード情報をお送りします(まぐまぐ配信)護身術、空手ファン必読!

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ちょっと恥ずかしい話

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【護身のススメ】普通の人にも役立つ達人の教え 2006/08/01 第32号
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こんにちは、SDトルネードの照尾暢浩です。

今回は、空港でのちょっとはずかしかった話をしましょう。


その日私は、先生を空港へ送りその後は、一時の平和な時間を過ごす
はずでした。

空港の待合室で、先生は、

 「おい、てるお! 前屈立ち! 」

 「移動稽古だ」

 「いち、にい、さん、回し蹴り、はい廻って!、いち、にい、さん、
  回し蹴り、はい廻って」

 「外受け、ワンツー、回し蹴り、外受け、ワンツー、回し蹴り・・

私は言われるまま精一杯体を動かし、
空港でちょっしたギャラリーができてしまった。

ちょぅと恥ずかしいけど、手を抜くわけにはいけない。

延々と続く

空港の中といっても、さすがに汗もだくだくだった。
もう出発まじかだよ!と思っていると、


「先生時間です。」と別の指導員が声を掛けた。


 「ちゃんと今のメニュー書いたか後で正書しとけよ」
 「俺が乗らなきゃ飛行機、飛ばないから!」


まったく迷惑な人だ!

さいわい、今回はそのまま開放された。
中途半端で終われば、このまま連れて行かれるのではないかと、
覚悟していたので、正直ほっとした。


先生が帰ってくるまでひさしぶりの平和?を感じながら、
どんな時でも「出し切る」て大切だな・・・と思ったのでした。

ちょうど今ごろの時期、8月の初めの暑い日だった。


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ご購読ありがとうございます! 次回をお楽しみに。

暑い北海道

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【護身のススメ】普通の人にも役立つ達人の教え 2006/07/06 第31号
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こんにちは、SDトルネードの照尾暢浩です。

今回も空手職員時代の話ですが、何故だかとても暑い〜北海道での物語です。


 「暑いな〜 ここ本当に北海道かよ!」と先生の声

 「押忍!」私・・・・北海道でも夏はやっぱり暑いのだ!


ここ北海道には空手の審査で来たのですが、ここでの審査には、
ちょっと意味(私を締める?)があったのでした。


 ここに来る前に私はあることで、先生の考えに同意できないことが
ありました。もちろん真っ向から反抗したわけではなく、
やんわりと同意しなかったのですが、うまくサバキきれず怒濤の
攻撃を受けていました。

それは、飛行機の中、車中、ホテルと、延々と続いたのでした。

そして精神的にもちょっと参いった中、審査が始まり、
その審査のクライマックス、サバキ(組手)であまり集中できない
自分がいました。


 注:サバキとは、組手の中で相手の攻撃を受け流し死角に入り
   無力化するもの(審査ではサバキ手からの攻撃はしない)

何人か捌いた後、相手の正面についてしまい一瞬身動きがとれなく
なったのでした。
 

その時です。「内腿蹴り!」ウチモモゲリ!と先生の声が
聞こえたのです。
 

体は勝手に動き、次の瞬間、相手は倒れていました。

 注:内腿蹴りとは、相手も内腿をスネで直線的に蹴る技
   (実際にはその時手の動きも連動させる)

審査の直後の先生から、こんな言葉を掛けられました。
「あの時、内も蹴り出なかったら、帰れなかったな!」

それはサバキが出来なかったら恥ずかしくて帰れなかったなと言う
意味なのですが、サバキが出来てなければ信頼を失うばかりか、
さらに締められてたかもしれません。(これはあくまで想像ですが)


 ところで、あのとき声が聞こえたというのは、実はそんな気がした
だけで、実際に先生は声は掛けていませんでした。

普段の練習で、「正面で迷ったら内腿蹴り」と何度も先生が
おしゃっていた言葉が頭に残り、咄嗟に聞こえたような気がした
のだと思います。


また、それがきっかけで、それまで内腿りの精度は半分以下だった
のですが、飛躍的に向上したのでした。

色々迷いもあったお陰で、いつもの動きができず、変わりに他の技が
修練されたことは私にとってとてもついていた出来事でした。

そして普段の考えた練習(準備)の大切さが身に染みてわかりました。

 一方、先生との意見の違いは、北海道から帰ってきても変わら
なかったのですが、そんなことはもうどうでも良くなり一言「押忍!」
と言うと終息してしまいました。

「押忍」は、はいそうですと同意した。ともとれるのですが、
話の内容は一応理解したということだけでも使えるので、そういう
意味で言ったのですが、先生は私が判ってくれたと思ったみたいです。

押忍の一言で解決したのでした。

相手の意見を尊重し、しかし完全に同意したわけではない。そんな
中途半端ではあるが、護身的に時には必要なことかもしれませんね。

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ご購読ありがとうございます! 次回をお楽しみに。

スポーツとの違い 30

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【護身のススメ】一般人にも役立つ達人の教え 2006/06/13 第30号
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こんにちは、SDトルネードの照尾暢浩です。
今回も、空手道場の職員(丁稚奉公みたいな)時代の話をしましょう。


「プルルル! プルルル! プルルル!」会館の電話のベルが鳴って
いる。

「おい、照尾、○○店に入るから来い」それは、先生の声だった。


今日1日の仕事も終わり、夜10時すぎ、どこかにご飯でも食べに出
ようとしたときだった。


他の職員も連れて数人でクラブに直行し、
隙腹にブランデーだけ飲みながら、よくある作成会議だった。
マジで会議ですよ!


先生は、次の日審査で大分に行く予定でしたので、すぐに終わる
のかなと思っていたのですが、気がつけば3時を過ぎていました。


そして翌朝早く、車を洗い先生を良い気分で空港に送る途中、事件が
起きたのです。

先生「照尾、荷物はどうした?」

私「押忍!持ってきてません。」
もしかして、先生、私を審査に連れて行くつもりなのか・・・・?

先生「すぐに引き帰えして荷物を持って来い」


荷物はどうした?て昨日は何も言ってなかったではないですか。
いつものことだが、慌てて、スーツに着替え道着とジャージを揃え
たのです。

そうして大分空港に着いたのですが、そこから審査会場まで何時間も
車で走り、審査は夕方からだったのです。

審査に行くつもりは無かったので、昨日昼から、夜中に多量の
ブランデーと水以外、何も腹に入れてなかったので、かなり顔色も悪く
ボートした状態だったと思います。

その上、会場で何かパンでも食べれば良いかなと思ったのですが、
山奥の会場でどこにも売店すらなかったのです。


それでも何とか審査を進め、審査も架橋に入り、残すところ組み手のみ
となりました。ここでは審査を受ける人の攻撃を捌く側に廻りのですが、
少し意識が薄れていました。

何んとか捌いているのですが、正直、反応が鈍り、蹴りを体に受けて
捌いていたのです。見た目は分らないですが、タイミング的には遅れて
いるのです。

相手の人は、「何も出来なかった」と言っているのですが。
そんな時でも、自分的には、もしあれが革靴だったら蹴りが刺さって
いたかも。と動きに納得いきませんでした。


ようやく審査も無事終わり、先生は顔色(動き)の悪い私を見て、
「照尾どうした」

「何も食べていませんので」と答えると、

「何してんだ!何かてべて来いと」2000円を渡されたのです。

会場には食べ物は無く、結局夜ホテルに戻りミーティングの前に
15分くらい時間がありましたので、その隙にレストランに行き、
カレーを腹の中に押し込みました。

で、それがどうした?という声が聞こえそうですが、

今回言いたかったことは、

1.スポーツと護身のちょっとした違として、スポーツは準備を万全に
できることもあるが、護身は万全な準備はできないといことがあります。
想定外なことが起こります。(最善をつくすのに違いはありませんが)

2.逆説ですが、それだからこそ日ごろからできるだけの準備をしておく
ことも、重要です。

3.どんな相手でも自分の想像力しだいで、良い練習ができる。

4.ブランデーだけでは体は動かない???


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ご購読ありがとうございます! 次回をお楽しみに。

バレタラやばすぎる 29

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【護身のススメ】一般人にも役立つ達人の教え 2006/05/11 第29号
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こんにちは、SDトルネードの照尾暢浩です。

今日は、友人の車の助手席に載せてもらっていた時の話です。


突然フルスモークで黒塗りの車が幅寄せしてきた。

「プーーーーーン!!」

一気に私達の乗っている車を追い抜き、前で減速した。


そして友人も、たまらず車を止めたのです。
私達はまったく何故だかわからなかった。


そしてチンピラ風の若い兄ちゃんが車から出てきた!

「オイ!コラ!」

私達の車に近づいてきた兄ちゃんは、とても友好的な顔をして
いなかった。

「すいません・・・」

窓際で、友人は兄ちゃんにとりあえず謝っていた。


そのころ私は、その会話に入らず相手の車をじっと見ていた。

何人いるのかな? もしもの場合にそなえて情報を収集していました。

気配は無いけど、でもフルスモーク見えないぞ???


と同時に、「もめごとになったら、やばい、やばすぎる。」


実は、当時、空手の芦原会館本部指導員のころで、愛媛の松山から
広島の福山に内緒で出て行ったときのハプニングだったからです。

そのころ私は、先生の下でいつでも出動できる体制でいましたので、
勝手に遠くに行くことはできなかったのです。


バレたら、首かな?あっさり首の方が楽だね!などと考えてました。
それぐらい厳しいのです。


一方友人が上手くなだめ事なきに収まったのですが、結局原因は
判らずじまいでした。何かが気に障ったのでしょう。

コチラが気にしないことでも他人は気にすることもありますからね!

それでは、この出来事を元に、こんな時に取るべき行動を伝授しよう!

1.車をなるべく止めない。(止める=喧嘩を買うと判断される)
2.相手が車を降りて来たら、そこで待たずに自分の車を発進させる。
3.窓を開けずにまず謝る
4.相手の言い分を聞く(呑める要求には従うそして、隙を伺い逃げる)
5.最悪相手が、車に入り込んでゆるしてもらえない場合は、DVD・
誰でもできる護身革命を見よう!(車での護身も紹介しています)

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見えない目 28

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【護身のススメ】一般人にも役立つ達人の教え 2006/04/04 第28号
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こんにちは、SDトルネードの照尾暢浩です。今回の話も、ずいぶん
昔の話ですが、空手の練習中のできごとです。

「キター!!」

「プツ・・・」

あっ・! 指変形してる。
90°?

またやっちゃたかな? 指の関節が抜けたのでした。

しかたがないペキ、即座にその場で、指を引っ張って入れる。

そう空手の組み手で、変則のまわし蹴りを、サバキ損ねたのでした。
(蹴りを手で捕りに行くと良くあることだ。)

まわし蹴りに対して、安易に足を捕つかみにいき、手を向かいに入れ
たため、正面衝突したのでした。

本来なら蹴りの力を吸収したり、方法(角度)を変えながら受け流す
のたが、つい目で追いすぎたため蹴りに迎にいってしまったのでした。

あいての攻撃を捌いてやろうという意識が強すぎたため、よく見ようと
しすぎて、相手の蹴りに、つい間違った反応してしまったのでした。

見ることは大切だが、過剰な見方はかえって間違いを犯しやすい
のです。

もちろんちょうど良い見方をしたからといって、日ごろから相手が
こうきたらこう動くという正しいパターンを目で確認しながら
反復練習をして身につけておかなければ、見ようが見まいが、
正面衝突してしまうことになる。

つまり、見えなければそのまま蹴られるし、見えても間違った反応を
してしまう。その蹴りがナイフであれば、不用意に手を伸ばして
しまい、指を落としてしまうことになるのです。

(余談)
マリナーズのイチローもボールを打ちに行く時に、調子が良いときは
目で見てるのではなくて体で捉えるそうだ。

確かにそうだと思う、実際には目で見てるのだが目で見ている感覚が
ないとういうことだと思う。

それを聞いて、人はみんないきなり目を閉じてしまう。

そう人は見えないものを修行しようしたがる。
見えることすら全然してない(できてない)のに、その前から追い
かけるのだ。

見えることすらできないものが、見えないものをいきなり追い
かけても見えるはずはないのだが?

多くの人は達人ではない、まずは、見えることから始めましょう。


P.S.
ちなみに脱臼した指は、骨が突き抜けていなけらば、すぐに入ります。
動きます。そのまま組手もできます。ただしそのままほっておとくと、
次の日、指は3倍に膨れてます。アイシングそして病院に行くべし!


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ご購読ありがとうございます! 次回をお楽しみに。

見てないよ 27

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護身のススメ      2006/03/17 第27号
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こんにちは、SDトルネードの照尾暢浩です。

先日、護身教室に通われている方に、護身を習い始めた理由をちょっと
聞いてみました。

するとその人は、最近、恐そうな人に絡まれしまい、殴られたり蹴られ
たりしたそうです。

その時、知り合いはもちろん回りに人がいたのですが、誰も助けてくれ
なかったと言うのです。

それで、自分の身ぐらい、自分で守らなければと思って習い始めたと
言うのです。

そして、その時の回りの人の行動は不甲斐ないと思ったそうです。

あなたも、もし自分が絡まれたときに、回りの人が誰も助けて
くれなければ、なんて不甲斐ないと思うことでしょう。

でも考えて見てください。逆にあなたの身の回りで、家族以外の人が、
こんな目にあった時に、躊躇なく身体を張って助けますか・・・?

・・・・・。

ということはこれは誰にでも起こりうることなのです。

と言うことで、前置きは関係ありませんが、今日も学生時代の話です。


私は学生時代、空手部だったのですが、となりの学校の空手部に、
黒っぽい服を好み、背は高く、ちょい悪モテそうな顔の同級生が
いました。

彼と何故だか街に出かけたときのことです。

そして何故だか映画館に入ることになったのです。
(デートではありません。念のため!)

中に入ると、「あいつこっち見た。」

「あ、あいつこっち睨んだ。」

としきりに言うのです。

そしてそっちの方をじっと見ているのです。睨んでるのです。

どう考えてもたまたま目があっただけのことです。
でも、彼にはそう。見えないようでした。

目をそらすと負けなようで、ぜったいあいつ睨んだと言うのです。

彼は、良く喧嘩をしていたようなのですが、彼自身は、良く喧嘩に
巻き込まれると言っていました。


大人なあなたはもうおわかりですよね。

彼は、目をそっとはずせば済むことなのに、それをせず自から必要
もないトラブルを起こしていたのです。

そして街を歩いている中、いつも戦闘モードなのです。
彼は、いつ何かあっても良いように遺書を残しているような男だった
のです。(学生なのに! 今は大人になっていると思いますが)

そして、「照尾と街にでるとすごく安心だ!」と言うのです。

「なにかあっても、すぐ闘えるからね!」と。


こちらは、一緒にいる方が安心ではないのだが・・・・・・。


今回のPOINT
1.目が合っただけで睨んだと思う人がいる。(目をそっとはずす。)
2.じっと見ていると、意味のないトラブルの原因になることもある。
3.良く喧嘩に巻き込まれるという人は、自分で起こしている。かも!
4.街には戦闘モードな人がたまにいるということ。(近づくな!)


ちなみに見に行った映画は、何かの空手映画だった気がするけど・・・
内容は何も覚えていないのでつまらなかったのかな。

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ガードが甘いぞ 26

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護身のススメ          2006/02/09 第26号
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こんにちは、SDトルネードの照尾暢浩です。

先日、女性の方から、書籍『護身革命』の感想をいただきました。その中で
羽交い絞めされた時の対処方について質問があったのですが、アドレスが
違っていたため、ご返事できませんでした。読んでたらまたメールください。


それでは今回の話に入りましょう。

それは私が岡山県の津山から愛媛県の松山に出て、大学の空手部に
入ったばかりのころでした。


「ちょっと良いですか。」

「今何時ですか?」

一人の見知らぬ男が声を掛けてきた。

私は自転車のぺダルを止め、腕時計を見ようとした。

「アレ、分りません。」時計を付けていなかったのです。

すると急に男の目が釣りあがり、乱暴な口調に変わったのでした。

「おまえ舐めてるのか!」

さらに後から二人が別の男が出てきて、私の前を塞ぐ。
二人は、最初から悪そうな顔だった。

私はしかたなく自転車を降りると、

彼らは、「ちょっとこいや!」とさらに裏路地に誘った。


こんな時は、ついていってはいけない。余計に状況が悪くなる。
少しでも人目のあるところで踏ん張らなければいけないのだ。


私は「いかない。」と言うと、彼らはさらに強い口調で脅してきた。


そこは昼間は人通りが多いのだが、夜中だったためまったく人気が
無い。ここは自力で何とかしなければならないと思っていた。


相手の目的がお金なのか暴力なのかわからないが、その時、私は
金を1円も持ちあわせていなかったので、もしお金を要求されても
出せない。よけい怒らすなと思いつつ。(いつもは大金持ってるのに?)

ドキドキしながら逃げ道を探っていた。


こっちに来い、行かないのやり取りの中、
私のしゃべりが岡山なまりだったせいか。
おまえ、どこのもんや!と聞かれた。

なぜだか思わず「空手部」と答えていた。

すると三人組の表情がすこし変わったのが良く分った。

その内の一人が俺も空手やっている。空手部なら○○知っていると、
聞いたことも無い名前を出してきた。

たぶんウソだと思ったが、「ふーん。そうですか。」と答えると、


その彼が「ちょっと蹴り見せてくれ!」と・・・

そう言われた私は躊躇なく、
今から思えば、かなりしょぼい空手歴3週間くらいの廻し蹴りを見せた。

彼らには十分だったようで、

「おーう!」
「なかなか良いけど、ガードが低い」とアドバイスまでいただいた。


「あ、ハイ」私は、あえて素直にアドバイスを受け入れた。

数分まえの凶悪な声のトーンも下がり
「夜道は気をつけて帰りなさいよ」という事で、何事も無く終わった
のでした。


数週間後、空手部の宴会に来られた芦原先生にその話をしたら、
大爆笑だった。
余談だが、先生も誰かに上段受けを見せた時に腕時計が吹っ飛んで
行ったそうだ。


今回のPOINT
1.夜道を尋ねられても止まってはいけない。相手は一人ではないかも
しれない。
2.同じ場所で、昼間は安全でも夜は違う。
3.恐くても相手についていかない。人目がつくところで殴られた
ほうがましだ。
4.相手のメンツもたてながら、だからと言ってこちたも卑屈にならない。

ありがたいことに、いまでも私は、顔面カードを怠らない。


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ジーコと私の先生 25

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護身のススメ          2006/01/21 第25号
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こんにちは、SDトルネードの照尾暢浩です。
新年最初のメルマガです。今年もよろしくお願いいたします。

さて、基本的にこのメルマガは、昔あった私の先生や先輩方等との
体験を元に、護身に関係する知恵を紹介しています。

今回は、ちょっと視点を変えて、最近あった異種格闘技?の話をしたい
と思います。
もしかして猪木対アリなんて想像した方かなり古いですよ。

それでは話を進めましょう。変な期待は、しないでくださいね。


実は先日、友人のプロサッカー選手の吉田康弘さんがご縁あって山口で
サッカー指導をしてくれることになりました。

実際の指導は私ではなくて、市内の少年サッカーチームの子ども達
だったのですが、ずいぶん得るものがありました。

--プロフィール----------------------------------------------
吉田選手は、Jリーグ開幕と同時に鹿島アントラーズに入団。ジーコの
後継者として、高い評価を得る。その後、清水エスパルス、
サンフレッチェ広島に移籍。ポルトガル、ブラジルでのテストを経て、
清水エスパルスに移籍後、昨シーズンで退団。今期もプロサッカー選手
として活躍する予定。

(著書)夢をかなえる成功トレーニング サッカー本調子
---------------------------------------------------------


その時の練習内容は、数パターンのパスワークを何度も何度も繰り返す
もので、細かいところは秘密ですが、その中に、自分と相手そして
ボールさらに敵とのポジショニング、間合い、タイミング、角度、強弱
をつかむものがすべて込められていました。

(秘密と言ったのは私がサッカーを理解していないので説明できないと
いうことですので、追求しないでください)

この基本を繰り返し練習することで、さまざまな局面でも対応できる
ようになるとのことでした。

特に、体の小さな日本人は、このパスワークができればどんな相手でも
海外の大きな相手でも恐く(取られない)なくなる。確率の低い
ドリブルで無理に抜きに行くことはなく、間があればドリブルで詰め、
間合いが詰まればパス、この繰り返しが重要だそうです。

イメージからすると意外ですがブラジル代表のジーコもドリブルは
詰めるもので抜くものではなくパスを重視していたそうです。


護身において考えてみても、大きな相手に無理して正面からぶつかり
合うのではなく、いかにサイドに回込む(パスする)かがとても大切
なのです。体格に勝る相手に対抗するには、それなりに頭を捻った
練習が必要ということだと思います。


吉田選手自身、172cm70kgとJリーガーとして体格はかなり
小さく、それでも14年間大きな怪我なくJ1でやってこれたのも
的確なパスという武器を持っていたからで、そういう闘い方を
日ごろの練習でコツコツとやってこられたからのです。

ところで芦原先生も球技は、あまり上手くなかったようで、以前

「照尾おまえ球技得意か。」と聞かれ

「押忍!苦手です。」と答えると、

「格闘技のできるやっは球技がへたなやつ多いよな。」とおしゃってた
のを思い出しました。


今日は、サッカーの神様ジーコの弟子と空手の神様芦原先生の弟子
とのエピソードでした。


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心の動揺 24

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護身のススメ          2005/12/02 第24号
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ブンブン、ビュー、ブンブン、ビュー!!


ブンブン、ビュー、ブンブン、ビュー、ブンブン、ビュー!!


ブンブン、ビュー、ブンブン、ビュー、ブンブン、ビュー、ブンブン!!

ここは小平のとある訓練所だ!
真夏の暑い道場の中で、30名程の屈強な男達が真剣に見つめている。
何の訓練所だと思いますか?

そうそこは、国防に関わる訓練所です。中でもそこは指導者を育てる
訓練所でした。

まどろこしい言い方ですが想像はつくでしょう。

かなり昔の話なのですが、そこでバトンを使った訓練の指導を芦原先生
と伴に行ったのでした。

その内容はシークレットなのですが、今日は、その後の話をしましょう。

訓練が終わり都内のホテルにて、

「何やってるんだ!なんで萎縮してるんだ」
「いつもどおりでやれ!」と先生の激が飛ぶ

それは同じくこの日のため上京してきた超ベテランの先輩に向けて
でした。訓練所で私と二人でバトンを振ったのですが、その時、先輩は
バトンを落とさないように慎重になっていました。

少し萎縮した原因は、正義感が強ければ強いほど上手くやらなくては
と思い、また勝手の上司でもあるお偉いさんの前だったからです。
(その先輩は、普段完璧だったのに)

その時のビデオ見ながら、バトンを振っている二人の表情はあきらかに
違っていた。
アホな私は飄々とやっていました。

先生が、一瞬、褒めかけそうになった次の瞬間でした
「照尾、何だお前は、振りが軽いんだよ」と激が・・今度は私に!

その時私は技術的にうまく体使えていなかったのです。

心の動揺はなかったのですが、その時の持っていた技術以上は出て
なかったようです。あたりまえか。

いきなりまとめに入りますが、
日ごろの技術的練習も大切です。
さらに、状況によっては100%普段の力が出せないこともあることを
頭の隙に置いて判断することも大切ですね。

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超ストレッチの法則 23

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護身のススメ          2005/11/22 第23号
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「おーい、何やってんだ!!」
「片足づつストレッチばかりやってるんじゃないよ!」
「両足バッート開いてストレッチするんだよ!」

これ空手の蹴りの練習の前にみんなが又割りストレッチしているときに、
芦原先生が発した言葉でした。

こんにちは、照尾暢浩です。今回は、学生のころ空手の練習中での
ものすごいヒントを芦原先生にいただきましたのでご紹介しましょう。

「え〜、なんで、いきなり両足開くと痛いじゃん・・」
特に体硬い人ストレッチ痛いから恐々やってんだからと私やみんなは
そう思ったのでした。

先生:「いつも片足づづやっているから、そういうクセついていきなり
    開かなくなるんだよ。」

一同両足を開いてせっせと股割りをはじめたのでした。

しかし、ほとんどの人がその場だけで、ずーっと続けている人は
いませんでした。

続けていた私は、「おーう!」

それが不思議なことに、いっぺんに両足を開いてやっていると、以前より
早く両足が開くようになっているではありませんか。

やっはり天才の言うことは聞いてみるものだと凡人は思ったのでした。

ストレッチは部分的に伸ばすよりも全体的に伸ばす方が効果が
高いようです。

もちろん体を傷めている人や日ごろ体を動かしてない人が急にやると
怪我に繋がりますので、その辺はご注意をお願いします。

また、ストレッチはメンタル的要素も関係してきます。

これは私の経験上のことですが、気合が入っている時とそうでない
ときでは、ずいぶん開くスピードが違ってきます。

不思議と差し迫った時などにはすぐに開きます。

時間があって何か体硬そうと思ってやるとそのとおりあまり早く
開きません。

体硬くて恐々開いている人も、自分でそう思っているとその通り
開きが悪くなると思います。

今日もぱっと開くぞと思って開くとすぐに開きます。
ウソでも良いから「今日も開くぞ!」とイメージしてストレッチしてください。
言葉に出してやった方がより良いですよ。

いつもより開き良くなります。


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ミラクルパワー 22

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護身のススメ          2005/10/15 第22号
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今日は、高校時代柔道部でのできごとを話しさせてください。
それは突然ある人にミラクルが起きたのでした。

その日いつものように授業が終わり柔道部の練習が始まった。

体も小さく、いつも練習中みんなに投げられ続けても黙々と練習を続けた
ナイスなやつがいた。

「オリャー!」ドテ、「トウー!」ドン。
となるはずなのに、いつもは簡単に投げれるのに今日はなぜ彼を投げれ
ないのか、さらにムキになって攻撃を続ける。

背負い、小内刈り、小外掛け、大外刈り、足払い、巴投げ
と連続攻撃にも、彼はバランスを少し崩すもののすぐに
立ち直ったのでした。

寝技に持ち込んでもいつもと違う、押さえ込もうにも粘りに粘るのでした。
私だけでなく他の人との対戦も練習中、粘りに粘り続けたのでした。

なぜ、なぜ、なぜ・・・・・?????

その秘密は練習10分前にあったのでした。

彼はけっして怒りをあらわにするタイプではないのですが、
その日の練習10分前、本当に怒っていたのでした。

もうずいぶん昔のことで誰が何を言ったのか忘れましたが、冗談で彼を
馬鹿にした言葉がかなり心に響いたようです。

次の瞬間スイッチが入りまったく折れない心を持ったのでした。

彼が日ごろから投げられても投げられても練習を続けていたからこそ
できたことなのでわあるのですが、どんな人でも、ちょっとしたことで
いつもと全然違う能力を発揮できるのだと感じたのでした。

残念なことに、そのミラクルはその日だけのもので、次の日からの
練習はではいつもどおりに戻っていました・・・・なぜ、なぜ、なぜ・・・?

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ご購読ありがとうございます! 次回をお楽しみに

暗示 21

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護身のススメ          2005/9/22  第21号
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こんにちは! 照尾暢浩です。
お元気ですか?

今、新しいDVDを作成しています。
面白いものを作っていますので、お楽しみに!!

さて、今日は岡山での昇段昇級審査の時のことです。
審査会場で、芦原先生が技の説明をしていたときのことでした。
芦原先生は、気づいたことを審査中であっても中断して
実際に示して指導してくれるのです。
これは大変的確で、とてもためになりました。

そのときは、後ろ蹴りの説明でした。

先生「照尾出て来い!」
私「押忍」

先生に呼ばれて、実験台になるのは本望です。
ワクワクしながら出て行った私は、本当にアホでした・・・。

ドス! 

脇腹と腹筋の間に、先生の鋭い後ろ蹴りがゆっくりと入ってきた。
しかも、先生の硬くて鋭利な踵です。
顔色を変えず、「押忍!」

ドスーン!!
すると、今度は全く同じところに後ろ蹴りが入った。
前よりも、2割り増しの威力だ。

先生は、「どうだ?」と聞きます。
私は「押忍、効きます!」と答えました。顔色、表情は変えていません。

ボスーン!!!
また、同じところに、後ろ蹴りが入った。
さらにさっきの蹴りよりも2割増。

先生は、「どうだ?」と聞きます。
「押忍、効きます!」と答えると、
先生は「どう効くんだ?」と畳み掛けます。
私はまだ我慢できそうな気がするのですが、これ以上続けられると
(・・・オレル・・・)、
身体が悲鳴を上げそうだったので、「押忍! 気持ち悪いです!」
と言いました。

先生は、そうかそうかと納得し、それ以上蹴りを続けることは
無かったのですが、本題はここからです。
その後、「おい、照尾、顔色悪いよ! 蹴りが効いたな」と先生。
そう言われると、だんだん顔色が悪くなってきたのです。

まだまだ耐えられると思っていたのですが、どうして顔色が悪くなったのか。
これは、自分で言った言葉「気持ち悪いです」という言葉が、
自分の頭に刷り込まれ、それからこれ以上続けられたくないと、
自分の身体が
反応したのです。
さらに先生の「顔色悪いよ」の一言で、スイッチオン。
すっかり暗示にかかり、体を守れという反応を起こしたのです。
暗示はすごいです。

あなたも、元気だったのに相手から「顔色悪い」と言われて、
調子が悪くなったことは
ありませんか?
きっとあるでしょう。

でも心配しないで下さいね。
逆に調子が悪くても、「調子良さそうね」と言われることで、
元気が出たりするものです。

それでは、皆さん、鏡を見てください。
今日は、一段と顔色が良いですよ!!  (^-^)/


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サバキとは! 20

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護身のススメ          2005/8/25  第20号
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こんにちは。照尾暢浩です。
皆さん、日本全国夏真っ盛りですが、お元気ですか?
こちらは、今秋発売予定のDVD企画を進めています。
詳細はまだ言えませんが楽しみに待っててください。

売り切れ中だった伸縮式SDバトンですが、ようやく入荷予定です。
ご予約の方は、もう少し待っていてくださいね!

ところで空手でサバキ(通称)という技を知っていますか。相手の攻撃を
受け流しバランスを崩すし、こちらの有利なポジションであるサイドや
バックに回りこむ技などのことです。

また空手の審査のときなどで、先輩は後輩に対して、こちらから攻撃
せずに受身でこのサバキをしなければいけません。かなり練習を積ま
ないと難しいテクニックでもあります。

しかし、護身として超実践的な練習となります。というのも、一般社会で
こちらから先に攻撃していくことは普通無いでしょう。自分が暴漢になって
しまいますからね。そういう意味でも、サバキの練習は実践的な
護身練習となります。

前振りはこのぐらいで、今日は学生の頃、芦原先生の前で、審査の
サバキをしていたときの話をしましょう。

審査のサバキの最中、すでに何人も捌いてエンジンが掛かってきた
ときでした。

あまり大きな相手では無いのですが、小技しか出さずに大技を出して
こないので、サバキに手間取っていました。

すると、ある瞬間、相手の動きが一瞬止まったのでした。

瞬時に接近して、相手の脚を手ですくって投げている私がいました。
本来ならば、そんなことはしないのですが、体が勝手に動いてしまった
のです。

それを見ていた先生は、なぜだか「お、機転が利くな!」と褒めて
くれました。

しかし、「低い位置にある脚を取りに行くのは、カウンターで膝蹴りを
もらう可能性が高いので、危ないぞ!!」とも言われました。

自分自身その危険性は重々分かっていました。

簡単に捌けていたら、そんなことをしなかったのですが、相手が
大きく入って来ないので、なかなか捌けないわけです。相手の人は
ある意味非常に慎重に間合いコントロールしていたのでした。

セオリーとしては間違いなのは私も重々承知の上でした。動きの
止まった一瞬のチャンスです。自然に体が動いていました。現場での
とっさの判断でした。

あのとき中途半端足をとりに行っていたならヒザ蹴りをもらったかも
しれません。

躊躇して何もしなければ捌くチャンスを逃したかもしれません。
判断して決断したら、思いっきりやってみることが大切なことを感じました。

先生はそれを怒るでもなく、逆に褒めて、状況しだいでは危険だった
ことも教えてくれたのです。

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ご購読ありがとうございます! 次回をお楽しみに

判断力 19

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護身のススメ          2005/7/21  第19号
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こんにちは。照尾暢浩です。
だんだんんとメルマガ配信日が遅くなってきましたが今月も何とか
出すことができました。

今日は私の高校時代の話パート2です。
高校時代、私は柔道部でした。前回と同じで出しですが。

ある合宿の朝のことです。

今日はこの川土手を走るぞ!(先生)

何の変てつもないひたすら平坦な土手である。

向こうに見える橋まで走って帰ってこい。ただし10分程度でな!(先生)

たいした距離ではない。私にはそう見えた。
10分もあるのか、朝パラから走るのであるからのんびり行こうと思った。

スタートの合図と同時に、えらく早く走るものもいる。
しかし、私はマイペースで走るいや歩くように走った。

戻ってきた結果は15分かかっていた。
早いものは7分ぐらいで帰ってきたものもいる。

先生いわく、
7分ぐらいで帰って来た者には、大胆さがないと言う。
そして私には慎重さがない大胆すぎると言う。

目測と時間感覚、これほど人により違ってくるのかと思った。

護身においても、逃げるべきか、ここは要求を呑むのか。
常に慎重さと大胆さがつきものだ。

逃げれると思ったがすぐに追いつかれたり、何十年も前に
軽やかに走っていたのに、いざ走ってみたら思うように
走れなかった。
逆に慎重になりすぎて逃げるチャンスを逃してしまった。など

どちらを選んだらよいのか。
誰も判断してくれない。あなた自身が即座に現場で判断しなければ
ならない。でないと生き残れない。(ちょっと大げさですが)

そして一度判断したら、どちらを選んだとしても正しのである。
後悔するのは家に帰ってからでよい!

今日も何か話がまとまらないが、次回も判断力について話を
しましょう。

(思い出)
その先生の道場には『畏天場』の文字が掲げられていた。
天(神)を畏れる場、この道場内では天はいつも見ていますよ
という意味らしい。

これは何も道場だけでないのです。


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護身に失敗なし 18

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護身のススメ          2005/6/13  第18号
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こんにちは。照尾暢浩です。
皆さん、お元気ですか?

今日は私の高校時代の話です。
高校時代、私は柔道部でした。

余談になりますが、私の母校は、旧制中学時代の柔道部は何度も
全国制覇 していたのでした。
・・・「寝技の津中」と呼ばれて、高専柔道といった寝技を中心とした
柔道の発祥の地でした。(マニアックな人はご存知かと?)

以前、この高校の柔道部に、あの山下泰裕先生が見学に立ち寄られた
こともあります。ちょうどその頃、私は中学生で山下先生の訪問を見学
に行ったのでした。握手とサインをいただいたのですが、

「なんだ、この辞書は!! 分厚すぎる!」そう握手をした時の感触です。
その分厚い手の平の感触今でも記憶に残っています。ありえない・・・・!
ちなみに、その時のサインは「闘魂」と書かれていました。
(猪木じゃないですよ)

さてさて、閑話休題。

そういう高校ですので、大変熱心な指導の先生がいらっしゃいました。
自宅に柔道場を持っていて、生徒を指導していました。
よく生徒を柔道場に寝起きさせて、合宿なんかさせていたのです。

ある春合宿でのことです。

朝のランニングコースは、山道です。
ごろごろと大小の石の転がったデコボコの上り道、下り道を20分ほど
走ります。

気をつけて走らないと、すぐに足を取られます。

ある友人が、転げてしまいました。石を踏んでしまったようでした。

私は「目に見える石なので避ければ?」と不思議でした。
彼が言うには「よけなくてはと思って、石を見ていたんだよ。
そしたら、そっちに引き寄せられて踏んでしまった」・・・
踏んだと思ったら後は慌ててしまって、

ふむふむ。なるほど。
危ないほうばかりに気を取られていてはだめなんだ--ということの典型
ですね。危険な石だ危険な石だと意識を向けすぎると、見ている石の
ほうに引き寄せられてしまうものです。

石を見るなと言っているのではありませんよ。ます危険な石だということを
認識しなければいけません。そしたら次には、石のないところに目を向ける
ようにすると良いのです。次に移る行動に目を向けないといけないのです。

ここでの山道でのランニングは、バランス感覚養成足腰の鍛錬の意味も
ありますが、その先生のおっしゃるには、状況判断、イレギュラー
対応能力を磨くことだったのです。

護身術でも同じです。
危ないほうにばかり気を取られていると、対応が遅れます。
危険を察知すれば、次にどうするかということに目を向けることがが
大切なのです。

次どうするのかに目を向けるというのは、今回の場合、不安定な石を
見たら石のないところに目を向け、もし石を踏んでしまったら次どう
バランスをとるかに目を向け、それでも転んでしまったら、次どう起き
上がるかに目を向けるのです。

護身に失敗はないということが言えるのです。あるのは、今ある状況
から次どうするかだけです。

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いざサメ退治 17

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護身のススメ          2005/5/13  第17号
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こんにちは。照尾暢浩です。
皆さん、お元気ですか?

今日は、松山での職員時代の芦原先生の思い出を書こうと思います。

ある初夏のことです。
どんよりと空は曇り、今にも雨が降りそうな日のことでした。

3階から先生降りてきて、「おーい照尾」と呼んでいます。
手には馬鹿でっかい弓矢。身長よりも大きな牛を射止める頑丈なもの
です。

「引いてみろ」

普通の人では引けないでしょう。私も身体全体を使って、渾身の力で
引きました。

「お、お前すごいな」

ちょっと先生はうれしそうです。
「よし、じゃあ、行くぞ!」

「い、行くってどこ?」
いつものことです。行く場所や目的は告げられないまま、弓矢を手に、
出発しました。
私は、言われるがままに運転しました。
到着したのは、先生のクルーザーが置いてあるマリーナでした。
いぶかしげにしている私に先生は、おっしゃいました。

「サメ退治だよ。サメ退治!」

! 当時、瀬戸内海では、サメが漁師や潜水夫を襲うという事件が
多発していました。
ニュースでも話題になっていた頃のことです。

先生の気まぐれで、こういうことはよくあることですが・・・。
でも、弓は無理だろ? と思いつつ弓矢を持って船に乗り込みました。

そのときの海は、数箇所サメ用のワナも仕掛けられており、物々しい
雰囲気でした。先生の指示で船を走らせていると、特有のサメの背びれ
が見えました。そして、水紋も。
「いたぞー。代われ」と先生に言われて、私は先生に運転を代わり、
弓を持たされました。
え、俺がやるの??

「照尾、サメを狙うときに、どこ狙う?」
ちょっと考えてから、私は「見えてるところの真ん中を狙って打ちます」
と答えました。
「それじゃ当たらないよ。サメの進行方向や移動スピード、矢のスピード
などを予測して、打たないとだめだよ。」

なるほど。
し、しかし、一度も打ったことのない弓矢をどう予測したらいいのか・・・。
矢は2本しかなく、曇り空はどんより重い。
もし、サメが寄ってきたら、転覆だよ。

結局、サメを船で追えるはずもなく、サメはすぐに逃げていったのでした。
ちょっと悔しそうな先生でした。

そもそも、陸で使うものを海に持っていっても、すぐには役に立たない
ことはわかっていましたが、そうした中で、タイミングを予測することの
重要性を教えてもらったような気がします。

結果的には一度も矢は放たれず、サメも無事。
船も転覆せずなによりでした。
今となっては、あれは、サメだったのかイルカだったのかすら確信が
持てないのですが・・・・。

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セミナー参加者の話 16

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護身のススメ          2005/4/7  第16号
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皆さん、こんにちは。照尾暢浩です。

今回のお話は、集中セミナーに参加されたAさんとのお酒の席での話を
します。

Aさんが受講された動機は、次のようなものでした。

「また、刺されたよ〜。」
「またかよ〜。物騒だな。」
「最近多いよなあ。」

そうです。Aさんの職業は、外科のお医者さんです。
頻繁にナイフで刺された患者を見ているそうで、自分でも何か護身術でも
やっておかないといけないなと思い、参加されたのでした。

おお、リアル(照尾)。

そして、お酒がすすむにつれ、Aさんの口からまた別の参加された動機が
出てきたのでした。

ある日、Aさんは外を散歩していました。
「うおーん」「うおーん」
突然、聞きなれない音(声?)が響きました。

突然の雄叫びに、Aさんは驚き、とっさに、そして、
陰に逃げ込んだのでした。

「なんだ?」と思って、顔を出してうかがうと「うおーん」の主は、
野良犬だったのでした。

それだけなら、問題はない話なのですが、逃げ込んだ陰というのは、
奥さんの後ろでした。奥さんを盾にして、後ろに逃げ込んだ形に
なったのでした。

反射的に身をかわし、行動できたのは護身的にはグッドなのですが、
その後、Aさんの奥さんは、何かにつけ「この人は、あの時、私を
盾にして逃げたのよ」と言われるそうです。

駄目押しに、その奥さんは子どもにまでそれを何度も言っているそうです。
とほほほほ・・・。情けない。

こうして、Aさんはセミナーに参加されたのでした。
セミナーでは、熱心に護身術の修得に励んでいました。
後半はずいぶんうまくなっていましたよ。

もちろん二日間で、完全に護身術を修得することはできませんが、
少なくとも、精神的にも、技術的にも、変わるキッカケをつかんだようです。

こうした体験は他人に語ることによって、何が自分にとって大切なのか、
目的は何かなどさまざまなことが明確になります。
本当の意味でAさんは新たな一歩を踏み出せたのでした。
素晴しいことです!!
パチパチパチ。

Aさん、体験談の掲載をご了承くださいましてありがとうございました。

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セルフイメージ 15

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護身のススメ          2005/3/4 第15号
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皆さん、こんにちは。照尾暢浩です。

巷ではインフルエンザや花粉症が流行っているようですがみなさんは、
大丈夫でしょうか。私は、花粉症ですので事前にクスリを飲んでいます
ので、全然問題ありません。護身と同じく事前に準備していますので、
何も恐れることはないのです。(ちょっと大げさですが)

それでは今日の話を始めましょう。

先日、書籍『護身革命』を読まれた方からご質問を受けたのですが、大切な
ことですので、メルマガで書こうと思いました。それは、こんな内容でした。

「護身術をマスターする事が第一なんですが、私精神力がものすごく弱い
もので精神力も強くしたいと思っているんですよ。よく体力を強くすると
自信が付いて精神力も強くなるという事を聞きますが。いかかでしょうか。」

みなさんは、どう思われますか。

たぶん、体力を強くすることで自信を付け、精神力も強くなるということ
は一理あると思います。しかし、体力を付ける自信がなくて、すぐにあき
らめてしまう人がほとんどだと思います。


以前、同じような悩みを持った会員さんがいらっしゃいました。

彼は、気が小さいのが悩みでした。護身術をいくら練習しても、気が小さ
くてはどうしようもないのではと思っていたようでした。実際に、出会っ
てみると、緊張もあって、あまり動きもよくありませんでした。しかし、
時間がたつにつれて、動きも滑らかになり、見違えるようになってきました。

もちろん本人ががんばったわけですが、実際にスムーズに動ける人間を
目の当たりにして「やればできるのだ」というリアリティを持ち、自分の
SDバトンができる姿をイメージできるようになったことも大きかったと
言っていました。

同じ練習をするでも、良いセルフイメージ(ここでは、護身術がうまい)
を持って練習することによって、最大の効果をあげることができます。


また、セルフイメージが現在のそして未来の自分をつくりあげてしまい
ますので、自分で精神力が弱いから駄目だと思えばその通りになります。

そのとき無理やり俺は精神力が強いんだと思い込んだだけでは、根拠も
なく一時的なもので、終わってしまいます。

無理やり強くなければだめだと思い込むことで、揺り返しがくるのです。

ですので、今の自分を正直に受け入れて、逆に精神力が強くなくたって
護身はできると思い、行動レベル(練習)に移しこめれば、必ずできる
ようになります。

今できなくてもセルフイメージを高く持ち、練習を続ければみんな
変わるのです。

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ご購読ありがとうございます! 次回をお楽しみに。

総理官邸 14

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護身のススメ          2005/2/3 第14号
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皆さん、こんにちは。照尾暢浩です。

タクシーの中。
芦原先生:「おい、テルオ〜。ちょっと行くか」
私:「押忍!!」

先生との旅はいつも、どこに行くかは細かく知らされてないんだな。

「押忍! どこへですか?」
「カンテイだよ! カンテイ!」

これで、ピンと来ないと殺される。カンテイってどこだよぉ。私が、
わからないという顔をしていると、先生は言いました。

「総理官邸だよ」
そして、タクシーの運転手さんに先生みずから「総理官邸に行ってくれよ」
と行き先を告げたのです。

官邸到着。

「官邸になんの用事ですか?」

「仕事だよ、仕事!」
今ではありえないが、官邸の入り口では、先生はなんと顔パスでした。

門をくぐると、わき目もふらず直行。

まっすぐ行くと見せて・・・・・曲がって、横の詰め所に入っていきます。
そうです。SPの詰め所に顔を出しに行ったのでした。

SPとは警視庁のよりすぐりのエリートで、要人警護に当たります。
総理大臣が変わっても、SPは変わりません。

(当時は、テレビを見ていて、総理大臣は変わっても後のSPが変わらない
のは、不思議な気がしたものです。)

SPは、普通複数で一人の人を守ります。そのため、連携プレーで行動する
ことになります。
人数にもよりますが、たとえば、後に立つ人が周囲を監視し、左右にいる
人が近づく人を排除し、前方の人が進路、退路を確保します。

しかし、普通の人である私たちは、連携プレーというわけにいきません。
一人で、監視、接近する人への対応、進路、退路の確保をしなくてはい
けません。ある意味では、SPよりも難しいでしょう。だからこそ、護身
術を日頃から練習することが必要なのです。


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気合い 13

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護身のススメ          2005/1/5 第13号
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みなさん、こんにちは! 照尾暢浩です。
寒くなりました。お正月はいかがでしたか?

病は気から・・・と言いますね。
確かにそういう面は大きいですね。

20年ほど前のことです。半年間、一日も休むことなく芦原先生と全国を
回っていた私は、疲労がたまり、風邪をひき、唇の下にできものが出来
てしまいました。

その私を見て、芦原先生は、「この大事な時期になにしてるんだよ? 
風邪なんかひきやがって。
気合が入ってれば、そんなのひかないんだよ。気合で治すんだよ!」
と散々でした。

「押忍」
私は、気合で治そうと思い返事をしました。(もちろん、素直にそう思った
わけではないのですが)。

次の日、芦原先生に会うと、なんと先生の口元に、同じできものが
出来ていたのです。

「お前のがうつっちゃったな。抵抗力がなくなると、誰だってできるん
だってさー。おい、お前、ビタミンC買って来いよーー」

「押忍! 買ってきます!」
(え? 気合じゃないの!? )

達人でも、油断すると、抵抗力が落ちて病気になるものです。
これは、護身にも言えることです。
過信は禁物。


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出会い芦原英幸 12

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護身のススメ          2004/12/6 第12号
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皆さん、こんにちは! 照尾暢浩です。
私が『空手バカ一代』を初めて読んだのは、高校生のときでした。
柔道をしていた私は、その漫画の中に出てくる芦原先生にすっかり魅了
されてしまったのでした。

「芦原空手やりてぇ!!」

それで、芦原会館の本部のある松山にある愛媛大学を選んだのでした。

松山に着いた当初、私は芦原先生の顔を知らないので、町でも風呂屋でも、
食堂でも、いかつい人を見かけるたび、「もしかして、芦原先生?」とわくわく、
どきどきしながら過ごしたものでした。(食堂や、風呂屋にいるわけなんて、
ないんですが)。

はじめは、部活動よりも、本部で稽古しようと思っていたのですが、すぐに
本部を見つけることができなかった私は、入学式の日に甘い罠につかまって、
気がついたら大学の空手部に入部していたのでした。

芦原先生と初めて出会ったのは、大学に入って(空手部に入って)2週間ほど
あとのことでした。

部室に入ると、ベンチプレス台に座った白いトレーナーを着た大きな背中が
見えました。

私はピン! ときました。色黒で、精悍な目つき、一目見てあの芦原先生
だとわかりました。(見るからに、普通の人とは違うので、誰が見てもわかる
でしょうけど・・・)。

先生は「お、新入生か! 芦原だよ!」と気さくに話しかけてきてくれました。が、
後は、甲高い声で一方的に弾丸のようにしゃべくりまくられて、今となっては
何を言われたのか、全然覚えていません。

いや、最後に言われたことは覚えています。
先生は、「先輩がいじめたら、俺に言えよ。ぶっ飛ばしてやるからな」と
言われたのです。

そんなこと、芦原先生に言えるはずもありませんが、とても印象に残りました。

別にどうということもない出会いだったのですが、胸躍る出会いでした。
もちろん、このとき、この後、一緒に全国を回るようになるとは思っても
いなかったのですが。(・・・続く(?))

反応時間短縮 11

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護身のススメ          2004/11/5 第11号
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皆さん、こんにちは! 照尾暢浩です。

今日も、芦原先生の思い出を少しご紹介しましょう。

プー、プー、プーーーー

インターホンが事務所で鳴っている。
直ぐに出ると、「直ぐに上がって来い!」という先生の声だった。
私は1回の事務室にいて、先生は三階にいるのでダッシュで駆け上がる
ことになる。

コンコン

ドアを叩き、「押忍! 失礼します」「おぉ、お前早いな!」呼ばれて
から、必ず10秒以内に上がっているのだ。

その日、先生はかなり機嫌が良くなるのだ。呼ばれてすぐに動けるか
どうかで、その後の仕事も平穏に進むかどうかも決まってくる。この、
ツカミでしくじると後がつらい。

そして、先生は用件があるので呼んでいるのだが、10秒以内に上がる
ためには、ゆっくり考えてから行動するのでは間に合わない。走りな
がら、考えるのだ。さらに、事務室から三階までの階段には、五回の
ターンが必要だ。(狭い踊場が5回あるのだ)。初動から、トップス
ピード、そして、ターン。さらにトップスピード、ターンを繰り返し
ていく。スピード、方向転換、バランス、かなり良いトレーニングと
なった(のはずだ。自分だけが思っているのかもしれない)。

咄嗟の反応力を磨くには、普段の生活の中でもやれるものだ。護身に
おいても、咄嗟の動き、判断は大切だ。考えることも必要だけども、
瞬時に判断できるなら、それも大事なことだ。

ひょっとして、先生は、それを見越して、日頃の生活の中で、鍛えて
くれていたのかもしれないなあ。

「おぉーい、おぉーい、照尾、照尾、照尾!!」

三階から突然、かすかな声が聞こえたような気がする。かすかな音に
反応し、スタートダッシュ、「押忍、失礼します!」
「おい、上がれ」。今日もツカミはまずまずの感触だ。しかし、いつ
下に降りられるかは誰にも決してわからない・・・・・

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エレベーターでの危険 10

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護身のススメ          2004/10/1 第10号
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皆さん、こんにちは! 照尾暢浩です。

例えば、密室・・・。
密室での突然の出来事・・・といえば、思い出すことがあります。
審査会が終わり、打ち上げの帰りのことでした。
芦原先生と一緒に、ホテルのエレベーターに乗り込みました。
少々お酒も入り、気が緩んでいるところに、先生のマッハパンチが
飛んで来ました。

「パチーン!」

鋭い音が、密室に響きわたりました。皮一枚だけに、
勢い良く(ミリ単位の精度で)当てるパンチでダメージはないのですが、
狭いエレベーター内では、ステップバックも出来ず、
よけることもできません。
陽気なとき、先生は、よくこういうイタズラをしたものです。

さて、狭いところでの突然の攻撃には、間合いが十分とれないので、
対応するのは難しいですよね。
それでは、エレベーターを使用するときにはどんな危険があるか
考えてみましょう。

エレベーターでは、狭いだけでなく、助けを呼ぶ声や防犯ブザーの音は
外に聞こえにいという怖さがあります。

時系列に申しますと、エレベーターに乗る瞬間、乗っている時、
降りる瞬間、降りた後のそれぞれに危険の可能性があります。

まずは乗る瞬間では、エレベーターホール等は意外と人気がなく
その周辺に人が隠れているかもしれません。周りに注意しましょう。

また、エレベーターが開いた瞬間のエレベーターの中も
安全とは限りません。
不審人物、露出狂があなたを待っているかもしれません。

また、「ノックアウト強盗」のように、防犯カメラがあろうとなかろうと
いきなり殴って金品を取る強盗がいるかもしれません。強盗でなくても
痴漢におそわれるかもしれません。
エレベーターに乗るときは、ボタンの近くに、壁を背中にして立ちましょう。

エレベーターの外でも注意が必要です。
エレベーターを降りるときには、背後から襲われるかもしれません。
待ち伏せされているかもしれません。
エレベーターを降りた後はほっと安心してしまいますが、後をつけられ
て部屋の鍵を開けたときに押し入られるかもしれません。

可能性を上げれば切りがないですが、シュミレーションしておけば、
パニックにならずに対応することができます。

さて、エレベーターの中で、先生のマッハパンチを避けられなかった
私ですが、エレベーターの外でも、先生のマッハパンチは、
避けられないでしょうね・・・(^_^;)

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危険予測 9

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護身のススメ          2004/9/6 第9号
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皆さん、こんにちは! 照尾暢浩です。
暑い夏も終わり、オリンピックもとうとう終わってしまいました。
日本選手の大活躍を、頼もしく思い出すこのごろです。

中でも、私が注目していたのは、テコンドーの岡本依子選手でした。
彼女は、今回惜しくも一回戦で優勝者と当たってしまい、僅差で判定負
けしました。が、試合内容は大変素晴らしいものだったと思います。

岡本選手は、初動負荷理論の小山裕史先生のところで、猛特訓をしてい
ました。特に、ステップの特訓をしていました。私も、一緒に練習参加
していたのですが、このステップは、SDトルネードの護身でも使われ
るサイドステップに偶然ながらも近いものでした。

かなり体格差のある戦いの中、彼女は善戦したと思います。次は北京で
頑張って欲しいものです。

さて、今日は危険予防についてです。
前回は、背筋を伸ばすことや自信を持って歩くことも護身術につながる
という話をしました。しかし、そうして歩いていても、どうしても危険
な目にあうときもあります。危険度の高い所に行かなければならないこ
ともあります。

また危険な相手が予想外の行動で近づいてくるかも知れ
ません。そんな時は危険をいち早く察知しなければなりません。

それでは危険を察知するのはどうしたら良いのでしょうか。いつもキョ
ロキョロ周りを気にしながら行動しなければならないのでしょうか。

いいえ、そうではありません。

前段で危険予測をしていますので、ある程度は、危ない状況はどんな場
所なのか何時なのかどういう状況なのか分かっているはずです。

人は誰でも、今までに危ない目に遭ったり遭いそうになった経験から
潜在意識の中に、こういう雰囲気の時はやばいことが起こりそうだと、
察知する能力を持っているのです。

もちろん、その能力の差は人によって経験に
よって違いますが、この雰囲気を感じながらも顕在意識の中で、そんな
ことあるはずない、私にはそんなことは起こらないと、勝手に大脳が再
計算しているのです。

最初の雰囲気を直感で感じたならそれを信じて行動することがベストだ
と思います。その能力を高めるには視覚、聴覚、臭覚、触覚味覚といっ
た五感をフル回転させることが必要なのです。

例えば、都会の雑踏の中、人はみなリズムを持って行動しています。ご
みごみした中でも他人にぶつからないように、目的をもって行動してい
ます。そんな中で危険人物は、大勢と少し違う行動を必ず取っているは
ずです。先ほどの友人の話からも、それが判るはずでしょう。

なるべく早く危険を察知できれば、逃げることも、それ以上近寄らない
こともできますし、何より危険の方が近寄ってくる場合も、心と体の準
備をする「間」が取れることが一番の助けになります。突然のアクシデ
ントほど、パニックに落ちやすいものですから。

パニックは一番避けたいところです。危険予測・危険予防・危険察知い
ずれにしても、日頃から新聞やテレビのニュース等最近の事件に関心を
持っておくことも必要です。
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カモにならないために 8

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護身のススメ          2004/8/4 第8号
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皆さん、こんにちは。照尾暢浩です。
ようやく護身本の出版が決まりました。9月中旬です。
詳しいことは、ホームページを見て下さいね。
http://www.sdtornado.com
(ちょっとしたプレゼント企画もありますよ!)

どこまで詳しく書くか、かなり迷った点もあります。
しかし、今回は、できるだけ多くの人に、護身術の楽しさを
お伝えし、少しでも安全に安心して過ごしていただけるよう、
がんばりました。
物書きのプロではないので、表現力が乏しいかもしれませんが、
護身のプロとして、中身はどなたにも役に立つエッセンスを詰め込みま
した。

たくさん、原稿を書いたのですが、没になってしまったものもたくさん
あります。(>_<)

今日は、その没原稿から、発掘して、1本お届けします。
危険予防について−−−−

危険予防、護身・・・といえば、何を思い浮かべますか?
危ないところに行かない、玄関の戸締りをきちんとする、などなど
でしょうか。それらも大切なことですが、もう一つ、今すぐ、ここで
できることがあるのです。

SD会員の友人から、こんなことを聞いたことがあります。
白昼の雑踏の中、柄の悪い若い二人組が交差点の横のガートレールに
腰掛け、顔をゆっくりと横に見回し何かを物色していたのでした。

その様子を見ていた友人は、一人の小柄な男に気付きました。

友人が「あいつ狙われるかも・・・」と思った瞬間、二人組はむくつと立
ち上がり人込みの中、その男に近寄っていたのです。

そして、次の光景はみなさんの想像どうりです。
彼は両腕を抱えられどこかに連れて行かれたのでした。

なぜ大勢の中、彼が狙われたのでしょうか。

そして、普通の人である私の友人が見て、狙われる人が判ったのは
偶然だったのでしょうか。そうではありません。あきらかに、
彼は狙われ易いタイプだったのです。その人は体も小さいこともあった
のでしょうが、他にも小さい人はいくらでもいました。

なぜ彼なのか。

それは、彼のしぐさや歩き方です。彼は、自信なさそうにやや下を向き
肩を落とし、背中を丸めて足の裏を引きずるようにトボトボと
歩いていたのでした。
背筋を伸ばし自信を持って歩くだけでも予防的護身になるのです。

これを読まれた皆さん、背筋をピンとして胸を張って歩きましょう!


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闇夜の目 7

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護身のススメ          2004/7/7 第7号
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こんにちは。照尾暢浩です。

暑くなりましたが、皆さん、元気ですか!?  
今回も、「見る」ことの続きです。

「あれ! あんな暗闇に、何?」
友人と稽古から帰る途中のことでした。自転車で通りかかった暗い郊外
の道は、人影もなく、さびしい通りでしたが、その時は、数人の人が集
まっているようでした。

何か、胸騒ぎがし、心臓がドキドキとしてきます。
二人の若い女性が、3〜4人の男性と話をしている・・・。友人か知り合
いで、何かをしゃべっているんだろ? そうであってくれ! そう思い
ました。(いや、そう思いたかったのです)。

しかし、どうも最初の悪い予感は当たってしまったようでした。彼女た
ちは、男たちにぐるりと囲まれていたのです。

2対4? いや、2対5!
私は友人の顔を見ました。友人も、小さく顔を縦に振りました。。そう
いう風に思いたかったのかもしれません。「よし、行くか!!」アホな
二人は、勝手に正義を振りかざして、人垣に迫り「君ら、何してんの!
!」と大声で、彼等に向かっていきました。

ところが、5人? 6人? いや、10人以上? 全部で20人以上で、数え
切れません。
女性を囲んでいる後ろには、まだたくさんの男たちがいました。「今
日は、もう終わったかな・・・。明日元気ならば、それでいいかぁ!」
という思いが、心によぎります。

しかも、話を聞いてみると、彼女たちは二人で話をしていただけ・・・・だ
そうで! うるうるしながら、こちらを見ていました。「君ら、遅いか
ら早く帰ったほうがいいんやないか」と声を掛けました。そして、たむ
ろしていた屈強そうな団体さんにも「こんなところで、何しとるんじゃ」
と決まり文句を言ったのでした。

「オレたちレスリング部」と、ほろ酔い加減の男たちがニヤリと笑います。

背筋が、シャキーンと伸び、心の中でセルフトーク「ピーンチ!」やる
しかないのかな? 絶対絶命のピンチ! 彼女たちの方を振り向くと、
いつのまにかどこかに行っていました。うまく逃げ出していたのでした・・・。

今日はいいことをしたかなぁと、そう思った私は、彼らとの戦いを覚悟
しつつも、脱出の糸口を探っていました。「オレたちも、空手や柔道を
やってるんだよ」と話すと、彼らも話しに乗ってきたのです。そして、
いつのまにか、意気投合して、格闘技の話に花が咲きました。最後は一
緒にジュースを飲みながら「気をつけてな!」「気をつけてお帰り」と
お互いに声を掛けて別れたのでした。

そもそも、彼らは悪い人ではなかったので、大事にはいたりませんでし
たが、暗闇が災いして見間違いをしてしまいました。しかし、闘わず切
り抜けられたことは、幸いでした。夜は、一点に集中すると、周りが、
余計見えなくなります。広く、浅く周辺視野を使って見ることをお勧め
します。

また、諦めず、機転を利かせること、戦わずして済ませるのも、護身で
は大切なことです。
いいえ、一番の護身の成功者は、さりげなく逃げ出した彼女たちだった
かもしれません。

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全国審査でトレーニング 6

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護身のススメ          2004/6/4 第6号
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こんにちは。照尾暢浩です。

前回、このメルマガでは、目の使い方についてお話しました。
私の先生は、空手の審査会などで、一度に30人くらいを前に立たせ、
10本くらいの各種付きをするのを見ていきます。

「気合入れて!! 1、2、3、4、5、6、7、8、9,10! 
ハイ次!!」という感じですから、10秒足らずです。
これは、普通に見ていたら、各人の技の上手い下手どころか、何も
わからないままに過ぎてしまうことでしょう。

先生は、あっと言う間に点数をつけていくのですが、本当に細かく
見ているのです。
普通の人は、こんな短時間で、本当にわかるのかと疑ってしまうような
スピードなのです。

私も以前は、代理で全国を審査してまわりましたが、一日中目と(脳)
をフル回転しますので、とても疲れたことを覚えています。

一人一人見ていたのでは、とても間に合いませんから、どのように見て
いくのかというと、5〜10人とかたまりで、一度に広く見ていきます。
それから、上手い人と、そうでない人をサーチライトで照らすように、
一瞬でチェックします。これで、ほぼ段や級が決めてしまいます。

これは、目を使って、広い範囲を見る能力である周辺視力と、一度に
多くの情報を記憶する瞬間視の能力をフル回転させる見方です。
何度も繰り返しやっているうちに、その能力は高まってきます。
これは、トレーニングといっしょですね。

護身において、どんな場合でも(危険をいち早く察知する場合、
逃げる場合、身近なものを護身具として手に取る場合など)、
できるだけ、一度に多くの情報を読み取り、瞬時に判断していかなければ
いけません。特に、相手が複数の場合は、なおさらです。

私は審査に臨むとき、自分の眼のトレーニングだと思ってやっている
部分もありましたので、苦になりませんでした。

それでは、次回は、実際の対複数のエピソードをお送りしましょう! 
お楽しみに!

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緊張と目 5

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護身のススメ          2004/5/7 第5号
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こんにちは! 照尾暢浩です。

四月は、神戸、東京にて護身セミナーを開きました。いつもながら、遠方
からの参加者も多く、護身を習得しようとする皆さんの熱意をひしひしと感じ
楽しい時間を過ごし、また、自分が護身術を始めたときの初心を思い起こし
ました。

さて、今回は、15年ほど前の地方での空手の審査会での話をしましょう。
当時、芦原先生は全国を回って昇級昇段審査を行っていました。

駅で出迎えてくださった方々は、ふだん審査会でしか芦原先生とお会いし
ませんので、皆さん緊張されてとても固い表情でした。中でも、運転を任
された若者は、初めて芦原先生を助手席に乗せて本当にガチガチに緊張
していました。

先生は車に乗り込むと、運転手と話を始めました。(先生のほうがほとんど
一方的にしゃべるのですが)。そして、運転手は先生の話を聞きながら車を
発進させました。

すると、「オオー」と後ろから悲鳴に似た声が聞こえました。後ろの席で、まだ
車に乗ろうとしていた人が片足を車内に突っ込んだままだったのです。即座
に先生のかん高い「止めろ!」の一言が響き、間一髪のところ車は止まり、
けが人もありませんでした。

そのときの運転手の目は、かなり視野の狭い状態(近い間合いを見ている
状態)でした。

これは、極限の緊張から、視野が狭くなり、いつも普通にできるはずの手続
き、思考ができなくなってしまったのでした。

人間の目は、一つのことに集中すると、他のものは見えにくくなります。
特に緊張しすぎると、一つのものにとらわれてしまいがちですので、逆に、
目をそむけ、焦点を遠くに持っていくことで、緊張が和らぎ、視野を広げること
もできます。
もちろん、ある程度緊張することも大切なことで、危機的状況において
リラックスしすぎても困ります。
また、心と目(体)はつながっているということにも気付いていただけたでしょ
う?

今回の話は、一つのことに集中する目と、遠くのものを一度に広く浅く見る
目を、時と場合により使い分ける必要があるということにつながります。

さて、次回は先生の目の使い方についてお話したいと思います。


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夜の散歩 4

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護身のススメ          2004/4/1 第4号
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こんにちは! 照尾暢浩です。

現在、護身本(技術本)を作成中です。
今日は、その中に掲載する予定の芦原英幸先生とのエピソードを少し
だけメルマガを読んで下さっている皆さんに、一足先に紹介しちゃい
ます。

芦原先生と夜の町を歩いているときでした。「助けてー」という女性
の甲高い声が聞こえてきたので近づいていくと男が殴られていました。

先生がすぐさま視線を送って来て、「レッツゴー」の合図をしました。
その時、何も考えずすぐ飛び出そうとした私を、ちょっと待てと先生
が止めました。

まず、よく見てから行けということでした。周りの状
況はどうか、相手が刃物を持っていないか、仲間はいるか。

 先生の「お前ら、やめい!」の声にも男はひるまず、殴リ続けてい
たので、女性はさらに助けを求めてきました。

私は、先生の指示通り、状況に問題がないことを確認して、
行動に移りました。すぐさま相手の後ろから殴っている男の腕をとり、
制圧しました。

芦原先生に、不用意に近づくことの危険性を教えていただいた一件で
した。

ちなみに、良く見ると殴られていた人は、チンピラで、助けを求めて
いた女性はチンピラの彼女だったのでした。そこまでは見抜けなかっ
たな・・・

こんなエピソードのほか、SDトルネード会員の体験談も載せた、写
真満載で、わかりやすい! 技術の解説に重点を置いた護身本を準備
しています。乞う、ご期待!!

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運命を左右すること 3

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護身のススメ          2004/3/5 第3号
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こんにちは! 照尾暢浩です。

今日の話は、心の持ち方が運命を大きく左右するというお話です。
まずは、私の体験談を聞いて下さい。

あれはもう何年か前の話になりますが、私は大切な用事で高速道路を
時速100km.くらいのスピードで車を走らせていました。

そのうち、一面暗くなりました。どんどん雨が激しく降り始め、辺りは
バケツをひっくり返したようなすごい土砂降りになってしまいました。

私が走っていたのは、緩やかな下り坂で、ゆるく右にカーブしています。
そこには、水がたまってきました。

もう、おわかりですね。そうです。

ずずずず。タイヤの空回りする音がしたと思うと、車体が斜めに滑り始め
ました。(このとき、私の頭の中は、「やべえ!! 大事故だ。中央分離
帯にぶつかるか、後続車にぶつかるか。大切な用事に遅れる!!」という
ことでいっぱいでした)。

あっと思った瞬間、車は道路左のワイヤーガードにぶつかりました。激突。
車は、スピンし回転していました。

ところで、その後、車は中央分離帯のすぐ横で、ぴったりとまっすぐ向い
て後続車を避けるように、激しく揺れながら停まりました。私は、怪我一
つしていません。

なぜだろう。

ワイヤーガードにぶつかった瞬間、私の心の中では、不思議と恐怖心
はなく、後続車を避けるようにまっすぐ停まれと強く念じながら、ハンドル
を握っていました。なぜ恐怖心がなかったのでしょうか。それは、大事故
になるのは当たり前、命があればめっけものと開き直ったからかも
しれません。

一方体は、シートに密着させ、ハンドルをしっかりと握り、車がまっすぐ向
くようにさらに車が衝突したときに、首が振られないようしっかりと身構え
ていました。
(当然ですが、事故の際、物凄い力がかかったのでしょう。怪我はなかった
ものの、次の日、首と肩が物凄い筋肉痛になりました)。

なぜ、中央分離帯にも後続車にもぶつからず助かったのか。
不思議なことですが、心で、「助かれ!!!」と強く思い、その気持ちが
恐怖心よりも大きかったため、冷静に身体が動き、車をコントロールできた
ことが大きな理由でしょう。

護身も、同じようなところがあります。

危機的状況において、生存に対する強い意識が恐怖心を克服して、
それによりより良い方向(助かろうという方向)に体が動くのです。
ある意味、諦めないこと、開き直ることが重要なのです。

もちろん、その後、鞭打ちにもならず、怪我一つしなかったのは、ハンドル
をコントロールするための私の腕や首の筋力、反射神経などの体力、
車の性能、シートベルトをしていたということや運もあるでしょう。

護身術でも、心の鍛錬、体力の鍛錬、技術の鍛錬が三位一体となって、
あなたを助けることになるのです。

後日談・・・・車は、私の命を守り廃車になりました・・・感謝)
後日談2・・・そのとき、ちょうどすぐ先で事故があり、パトカーがすぐに
来てくれました。それだけでなく、パトカーに乗せてもらい、大事な用事に
も間に合うことができたのでした。・・・再び感謝)


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動物脳? 2

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護身のススメ          2004/2/6 第2号
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こんにちは! 照尾暢浩です。

前回の話を覚えていますか?
「勘」を働かせることが、護身においては重要だということを、芦原
先生に教えていただいたというエピソードでした。
「勘」を働かせることができれば、百人力であることは間違いありません。
では、どうすれば、勘を働かせることができるのでしょうか。
ここで、「できるわけないじゃん?」と思ったあなたは凡人です。しかし、
ほとんどの人が「できるわけない」という気持ちでなのではないでしょう
か。

今日は、その「できるわけない」を「できる」に変えるためのノウハウを
お話しましょう。

そもそも、護身でもスポーツでも勘(=直観力)は大変重要なものです。
例えば、プロ野球で、ピッチャーが投げた球をバッターが打つためには、
ボールのコースやスピード、タイミングなどが瞬時に見分けられなければ
なりません。
このとき、緻密な情報処理を行う大脳の新皮質じっくり考えてから行動に
移っていては間に合いません。そこで、動物脳といわれる生命維持や感情
をつかさどる旧皮質で直感的に行動に移り、反射的に打ち返します。
ただし、日ごろから多くの練習やイメージトレーニングをつんでおかなく
ては、直観力は働きません。

肉食獣に襲われるかもしれないアフリカのブッシュの住民たちは、いつ、ど
こから敵(ライオンやハイエナ)が襲ってきても対応できるのだそうです。
(もちろん、対応できない状況がないとも限りませんが)。
ハイエナに囲まれたことのある日本人は、極度の恐怖からか現実感がなく
なり、ぼーっと突っ立っていたそうです。この人は、現地の友人が助けて
くれなかったら、今頃、ハイエナのお腹の中にいたかもしれません。

都会に住む私たちは、普段安全なところに住んでいますので、
降りかかる可能性のある多くの危険に対して、想像力を働かせて、イメ
―ジトレーニングをしておくことも、「勘」をよく働かせるためにはとても
大切ですね。

しかし、これは十分条件ではないですね。なぜなら、「勘を働かせる
動物脳」をどのように活性化すればいいかという話は今回はしていない
からです。これについてのお話は、また機会があったときにしましょう。

不定期のメルマガですが、さて、次の発行はいつになるでしょうか。
皆さん、「勘」を働かせて当ててみて下さいね!


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勘を働かせよ 1

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護身のススメ           第1号
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こんにちは! 照尾暢浩です。

今日は記念すべき第一回ですので、私の恩師である芦原英幸先生の
お話をしましょう。
私は子どものころから柔道を稽古してきました。そして18歳から、空手
をはじめました。空手は芦原英幸先生に学び、本部で指導員をやってお
りました。
そんなある日のことです。

「おい! アレだ!!」と芦原先生のどら声が響きわたりました。アレ
というのは、どうやらバッグの中の道具をもってこいということだとす
ぐに私にはわかりました。しかし、バッグはいくつも置いてあって、ど
れが芦原先生のおっしゃるものかわからず、一瞬固まってしまいました。

「お前! 勘でわかれよ!!!」と芦原先生はこともなげにおっしゃい
ます。そんなのわかるはずない!! その時は、正直に言うとなんて無
茶なことを言われるのだろうと思ったものです。

しかし、今になってよく考えると、芦原先生のおっしゃった勘というの
は、いわゆる「ヤマカン」ではなく、五感をフルに活用し、相手の雰囲
気、相手の視線、しぐさ、声色から読み取れと言うことであったと思う
のです。

護身において、危険をいち早く察知し、危険に近寄らないことやまた相
手の動きを予測して次の行動に移るということがとても大切なことであ
るとそのとき教わったのではないかと思ったのでした。

次回は、五感の働かせ方について書きましょうか。

でも、気が変わったら、他のことの話かもしれません。
どうしようかな?

あなたならわかるでしょう?
勘で!